住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装材の使用等により、室内空気が汚染され、居住者が様々な体調不良を発症する状況が『シックハウス症候群』として数多く報告されています。

厚生労働省のシックハウス対策

厚生労働省「シックハウス問題に関する検討会」は、化学物質の不必要な暴露を低減させるため、室内汚染物質の濃度指針を発表しています。

平成14年1月時点の対象物質は次の通りです。
厚生労働省が濃度指針値を定めた化学物質
 1.ホルムアルデヒド  6.スチレン  11.ダイアジノン
 2.アセトアルデヒド  7.パラジクロロベンゼン  12.フタル酸ジ-n-ブチル
 3.トルエン  8.テトラデカン  13.フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
 4.キシレン  9.クロルピリホス  
 5.エチルベンゼン  10.フェノブカルブ  

改正建築基準法に基づくシックハウス対策

クロルピリホスの使用禁止
平成15年7月に施行された改正建築基準法(28条の2)では、厚生労働省の濃度指針対象物質のうち、住宅のシロアリ駆除剤に含まれる「クロルピリホス」の使用が禁止されました。
「ホルムアルデヒド」に関する規制
・内装の仕上げの制限
居室の種類と換気回数に応じて、内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材は面積が制限されます。
・換気設備の義務付け
原則として全ての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられます。
・天井裏等の制限
下地材をホルムアルデヒドの発散の少ない建材とするか、機械換気設備で換気できる構造とする必要があります。 なお、各種内装用建材(含、塗料等)には、国土交通大臣、JISおよび日本塗料工業会の認定により、ホルムアルデヒド放散等級をF☆印で表示することが義務付けられました。
内装用建材には次のような使用面積の制限があります。
区分
ホルムアルデヒド放散量
内装仕上げ制限
ホルムアルデヒド放散等級
規制対象外
5μg/m²H以下・大臣認定品 使用制限なし F☆☆☆☆
3種
5μg/m²H〜20μg/m²H 使用条件制限あり※1 F☆☆☆
2種
20μg/m²H〜120μg/m²H 使用条件制限あり※2 F☆☆
1種
120μg/m²H以上 使用禁止  
※1.使用条件制限あり:換気回数0.5回/hで居室床面積の2倍、換気回数0.7回/hで居室床面積の5倍
※2.使用条件制限あり:換気回数0.5回/hで居室床面積の0.3倍、換気回数0.7回/hで居室床面積の0.8倍

日本ペイントでは、VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)の発生量を抑制する観点から、独自に室内・室外塗料選定ガイドラインおよび室内・室外塗装仕様選定ガイドラインを設け、環境配慮ランクを表記しています。