水性塗料と溶剤型塗料の違い

〔水性塗料は、溶剤型塗料に比べて性能が落ちるか?〕
水性塗料は水で薄めることができる塗料、溶剤型塗料は溶剤(シンナー)で薄める塗料です。
塗料そのものの性能は、主な材料である樹脂が決定します。「水性だから弱い…」というのは間違いです。重要なのは、塗膜がどんな樹脂系の塗料でつくられるか、ということです。
塗り替えには、臭い、人体への影響、環境への影響を考慮に入れると、むしろ水性塗料の方が適しているといえます。現在では環境への配慮から、自動車等の工業製品でも水性塗料への切り替えが進んでいます。

〔シリコン樹脂塗料って、どんなもの?〕
シリコンの主な機能、性能は、安全性、低刺激性、耐久性、耐老化性、耐熱性、耐薬品性です。シリコンは、そのような性能が要求される、口紅、アイシャドウ、シャンプー、医療飲料用チューブ、体内骨格用樹脂、新幹線・航空機・スペースシャトルの部品、航空機のモーターオイル、薬品タンク内壁など、様々な用途に用いられています。

〔セラミック変性シリコン樹脂塗料とは?〕
セラミックとは“焼き物”を意味する言葉です。「茶碗などの陶器」や「陶磁器タイル」など、といえばわかりやすいでしょう。耐熱性、耐候性に、非常に優れています。
しかし、セラミック材料は塗料に適さないため、セラミックだけを使った建築用塗料はありません。一般にセラミック材料は、石材調(セラミック調)塗料の顔料として使われます。弊社では、シリコン樹脂等と化学結合(変性)させたことで擬似的に塗料化した水性塗料を、「セラミック変性水性シリコン樹脂塗料」という名称で販売しております。
セラミックは、その分子構造の中に有機炭素を含まない無機質です。現在では「人為的熱処理によって、所望の形で強度と特性を得た非金属無機質固体材料」と定義されています。

〔フッ素樹脂塗料って、どんなもの?〕
「フッ素」の特長は、「非粘着性」「耐薬品性(酸性雨に強い)」「低摩耗性(雪が滑り落ちやすい)」「耐候性(紫外線に強い)」「難燃性」などです。
塗料の世界でも、この優れた特性を活かし、外装用としてフッ素樹脂系塗料が開発され、広く実用化されています。
しかし従来のフッ素系塗料には、劣化を引き起こす欠点もありました。日本ペイントでは、その劣化の原因を取り除き、塗りたての美しさを長期間維持することができる世界初の高級塗料を開発。現在「ハナコレクション300UVファイン」のブランドで、外壁用を商品化しています。
●従来は、3Fタイプと呼ばれる3フッ化フッ素が主流で、塩素原子が劣化の原因となっていました。日本ペイントの「ハナコレクション300UVファイン」は、その対策として塩素原子を取り除き、フッ素原子とセラミック変性樹脂(無機系)を加えるという画期的な開発により「4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料」を実現したものです。

「ハナコレクション300UVファイン」の詳細説明はこちらから。

〔防水系(弾性)塗料って、どんなもの?〕
防水系塗料は、壁に塗るとゴムのように柔らかい塗膜を形成します。
このため、劣化を促進させる要素となる水や炭酸ガス等が、外壁に発生するヘアークラック(微細な亀裂)から建物へ浸透するのを抑制する効果があります。コンクリートの建物の構造体や家屋本体をより効果的に保護するために、主として集合住宅や戸建住宅の外壁用に使われています。

樹脂系上塗り塗料の性能比較
■アクリル樹脂塗料
  安価で幅広く使われていますが外部用としては長期耐久性に不安があります。
■ウレタン樹脂塗料
  バランスのとれた性能でアクリルより耐久性が高い塗料です。
■シリコン樹脂塗料
  耐候性、耐熱性に優れ、ウレタン樹脂塗料よりも更に高い耐久性があります。
■フッ素樹脂塗料
  高耐久性が期待できる高級な塗料です。